彼の声に一「耳」惚れ?

彼との出会いは、ライブ配信をできる、とある笑顔になれる動画アプリでした。
出会った当時は私も高校生。勉強の合間、趣味としていろんな人の放送を聞いていました。いろいろな人の、いろいろな声を聞く中で、ふとなんとなくクリックした後の彼氏となるAくんの放送。
特に喋りが上手いわけでもなく、顔を出す配信出会ったわけでもなく、興味のある内容であったわけでもなかったのですが、Aくんの声は私をすぐに虜にしてしまいました。
落ち着いた、透き通った声は、聞いてると気持ちよくなり眠くなるような安心感。就寝前に彼の放送を聞きながら何度眠りに落ちてしまったことでしょう。寝てしまったあとは聞き逃してしまったことに後悔するんですけどね。(笑)
当然、その時のAくんと私の関係は、配信主と、いちリスナー。私にとって彼は特別な存在でも、彼にとって私は大勢のうちの一人に過ぎません。配信中にコメントを残し、会話をすることがあっても、それは他の人達も同じ、特別な存在になんかなり得ないのです。
そのことに歯がゆさと、悔しさと、寂しさが募るばかりでした。

 

近づくきっかけは、私の誕生日の事でした。
配信中に私が誕生日だということを話すと、何かお祝いをしてくれることになったのです。そしてなんと、そのお祝いというのが、無料通話ソフトによる一対一での通話。
あこがれの彼と通話するなんてまるで夢のようでしたが、喋り下手な私はすごく緊張し、しどろもどろ。
しかしそんな私の喋り下手な私にも喋りやすいように彼は話を振って盛り上げてくれ、夢の様な時間を過ごすことが出来ました。
気づけば、通話は誕生日の一度だけでなく、何度も繰り返すようになり、自然と彼との距離は近づいてきました。
でも、どうせ他のリスナーたちとも同じように通話してるんだろうな…と悲観しつつもそれを確認すると、なんと何度も通話する相手は私一人だったようです。
それからは配信よりも私との通話を優先してくれるようになり、二人の仲に自身が持てた頃、ついに私は彼に告白。
関東と近畿という遠距離恋愛となりましたが、私と彼は結ばれました。
連休などを利用して会うという、年に数えるほどのデートしかできませんが、かれこれ関係は5年ほど続いています。

 

友達や家族に打ち明けるときに、出会いが出会いなため勇気が要りましたが、このご時世、自然に受け入れてくれる人も多く取り越し苦労だったようです。
ネットを通じた出会い、そのまま結婚というケースもよく聞く昨今、私達の未来を重ねずにはいられません。(笑)
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